仮想通貨の売買を行いたい場合、仮想通貨取引所に口座を開設する必要があります。現金の振込みや、仮想通貨を受け取ることができる仮想通貨ATMといった代替的なオプションも複数ありますが、たいていはビットコインに限られており、ほとんどは便利な場所に置かれていません。若干の例外を除いて、仮想通貨の売買はオンライン取引所で行います。
しかし、現在運営されている200以上の取引所の中からどのように取引所を選べばいいのでしょうか?大手かどうか、知名度の有無、評判の良さで絞り込んでも、取引所の選択肢は二桁になります。一方で、自分のニーズや嗜好に合わせて絞り込めば、選択肢は狭まります。そこで、これからいくつか挙げる考慮すべき重要な点を踏まえて絞り込み、選択するのが難しくないくらいの数の中から一番合う取引所を決めるようにしましょう。
しかしその前に、仮想通貨取引所とは実際どういったもので、なぜそこで仮想通貨を売買する必要があるのかを簡単に説明します。
投資や取引の経験値に関係なく、株式市場がどういったものであるかは知っているかと思います。株式市場は、上場会社が発行する株式の取引を行う場所です。株式市場は基本的に、売り手と買い手を引き合わせ、両者の取引の処理を行い、売り手が正当な株主であり、その時点での市場価格の金額を買い手から受け取ることができるようにします。株式市場はまた、ある一定の時点における需要と供給に基づいて、ある特定の資産の市場価格が変わったことを公表します。それにより、買い手と売り手がいつ取引を行うかを選ぶことができるのです。
かつて、株式市場は顧客の代わりにブローカーが市場のフロアで値付けをし、ペーパーワークで取引を完了させ、記録を保存するという、人の手で取引を処理していました。 今日は、こうした処理はすべて電子システム上で行われ、売買要求もデジタル・インターフェースを通じてオンライン上で出されます。取引は株式だけでなく代替可能金融資産であれば何でも可能です。「代替可能」とは、該当の金融商品が他の金融商品と同一のもので、交換性があることを意味します。
原油、金、先物(ある資産の将来の価格を予想する金融商品)など、特定の商品の取引に特化した市場も存在します。そしてもちろん、仮想通貨取引所は仮想通貨の取引を円滑化させることに特化した市場を言います。
ほかの取引所と同様に、仮想通貨取引所は買い手と売り手から手数料もしくはスプレッドを徴収することで利益を出しています。スプレッドとは1回の取引を通じて生じた、同一の資産における買値と売値の差を言います。この差が取引所の手数料になります。
そこで、改めて取引所の間で異なる性質を特徴付けすることで、どの取引所で口座を開いたらよいか選びやすくしましょう。
仮想通貨取引所選びでの最初に見るべき点は、不換通貨で口座に振り込んで仮想通貨の購入が可能かどうかです。「不換通貨」とはユーロ、ドル、ポンドといった個別の国・地域で日々使われている通貨のことです。金融規制当局は、これまで使われてきた通貨を受け付ける企業に対して厳格な要件を課しているため、すべての仮想通貨が不換通貨での購入ができるわけではありません。ある仮想通貨の取引をするために、他の仮想通貨を使わないとできない取引所もあります。
仮想通貨だけを使って仮想通貨を売買するのは、複数の仮想通貨を既に所有しており、ある通貨を別の通貨へ交換したい場合には問題ありません。しかし、初めて仮想通貨を購入する場合、あるいは既に所有している仮想通貨を売らずに追加して仮想通貨を購入する場合、その取引所では合わないでしょう。不換通貨を振り込んで、それを使って仮想通貨を購入できる仮想通貨取引所を選ぶべきです。もしくは、手持ちの仮想通貨の全部もしくは一部を現金化したい時にも、そうした取引所が必要となります。
仮想通貨を不換通貨へ交換し、自身の銀行口座や、ペイパルやストライプのようなオンラインのウォレットサービスへ送金することができるのは、この種類の取引所だけです。
これが仮想通貨取引所選びで重要な点の2つ目です。不換通貨を受け付け、出金を行う取引所であっても、必ずしも出金処理を希望の口座に行えるとは限りません。お使いの銀行に振り込むことができる取引所と、そうではない取引所があります。後者の場合は電子マネーのプロバイダーにのみ可能ということもあります。仮想通貨取引所が異なれば、連携している電子マネープロバイダーも異なります。そのため、使おうと考えている仮想通貨取引所への出入金がご自身の方法を採用しているかどうかをまず確認しなければなりません。また、お使いの銀行もしくはウォレットサービスが該当の取引所への出入金に対応しているかも確認して下さい。
全ての仮想通貨取引所が同じ仮想通貨を選択しているわけではありません。多くの取引所は人気の高い仮想通貨を扱う一方、ICOトークンや無名の仮想通貨、新規の仮想通貨を含む幅広い種類を扱う取引所もあります。検討している取引所がサポートする仮想通貨は何があるか、今すぐ取引したいあるいは今後取引したい仮想通貨を扱っているかどうかを確認して下さい。
異なる仮想通貨間で手数料、スプレッドもしくはその両方が請求されるかどうかは通貨間で異なります。取引しようと考えている仮想通貨に関して、その取引所が他と比べて負けていないかを必ず確認して下さい。また、取引手数料以外で、払い戻しの時や手持ちの仮想通貨を不換通貨へ交換するときなどに手数料を請求されるかどうかも確認して下さい。
仮想通貨の取引高は、取引所や仮想通貨の違いにより異なります。取引所で発生する取引高の量が流動性と呼ばれるものです。取引量が多い、つまり流動性が高いことは重要なことです。つまりそれは、ほぼ常に誰かがその取引所において、市場価格で仮想通貨を売買していることを意味します。このことは特に、多くのトレーダーが売買をしたいと考えるマーケットの繁忙時や、価格が乱高下するときに重要となります。
最後に、誰もが仮想通貨の取引を安全かつ利便性高く行いたいと考えています。残念ながら、仮想通貨取引所がハッキングされ、顧客の口座からコインが盗まれる事件は珍しいことではありません。そのため、どのようなサイバーセキュリティ策がその取引所で採られているのか、専門家の見方及びその取引所での過去のセキュリティに関わる事案を必ず確認して下さい。
また、カスタマーサービスに関するレビューに目を通して、電話、チャット、eメールなどのコニュニケーションツールが利用可能か確認して下さい。もしカスタマーサービスと直接話をする必要性が出た場合、簡単に繋がり、すぐに対応してもらいたいと思うはずです。